遺品整理を始める時期はいつ?準備する時に注意すべきポイントも紹介
遺品整理は精神的・肉体的に負担がかかる作業です。負担の度合いは、作業を始める時期によっても影響を受けるため、状況に合わせて最適なタイミングを見極めることが重要です。本記事では、遺品整理を始める時期の目安と注意点について解説します。よりスムーズに作業が進められるよう、ぜひ参考にしてください。
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遺品整理を始める時期
遺品整理を始める時期として決まったものはありません。親族が集まりやすかったり気持ちの整理がついたりしたタイミングで行いましょう。ここでは、遺品整理をいつ始めるべきか悩んでいる方に向けて、多くの人が作業を始める4つのタイミングをご紹介します。
葬儀後すぐ
遺品整理は葬儀後すぐに始められます。特に故人が賃貸物件や介護施設に住んでいた場合、退去日が決められているケースが多いので、故人の持ち物をすぐに片付け始めなければなりません。ただし、葬儀後は親族が深い悲しみや喪失感に包まれる時期でもあります。そのため、業者や他の人の助けを借りながら無理のないペースで進めることが大切です。
法要後
遺品整理を始めるのに適したタイミングとして四十九日や一周忌などの法要後が挙げられます。法要の時期になると大切な人を亡くしてから少し時間が経っているため、感情が落ち着き、より冷静な状態で遺品と向き合えるでしょう。また、法要後は親族が集まる機会が多いので、将来トラブルにならないようにそれぞれの意見を共有しながら作業が進められます。
相続税を申告する前
遺品整理は、相続財産がいくらあるかを確認するためにも行われます。そのため遺品整理の作業は、相続税を申告する前にある程度終わらせておいた方が良いでしょう。貴重品や価値のある遺品を適切に評価することで、相続税の申告において必要となる適正な評価額が算出できます。
気持ちの整理がついた時
遺品と向き合うのは精神的に負担がかかるため、心の準備が整ってから始めることをおすすめします。深い悲しみや喪失感を抱いたままでは、適切な判断ができません。後で後悔しないためにも、冷静な状態で作業に取り組めるよう、気持ちの整理がついた時に始めましょう。
遺品整理を始める際の注意点
遺品整理を行う際、始めるタイミングの他に注意しなければならないポイントがいくつかあります。故人の遺志を大切にしながらトラブルをできるだけ起こさないように遺品整理を進めるには、注意点を確認しておくことが重要です。
遺言書やエンディングノートを確認する
遺品整理を始める前に、故人の遺言書やエンディングノートを確認しましょう。遺言書には故人の遺志が記されているため、これらの文書を確認することで、遺品整理をどのように行うべきかを把握できます。遺品整理を進める時は、故人の遺志を尊重する態度を持つことが重要です。
親族と話し合う
遺品整理を始める前に、作業のスケジュールや残す遺品などについて親族と話し合わなければなりません。親族は遺品に対してそれぞれ異なる感情を持っています。後々トラブルが起こらないようにするには、全員の合意を得た上で処分しなければなりません。コミュニケーションを取ることで、協力し合いながら作業を進めてください。
相続放棄するかを決める
遺品整理をしてしまうと相続放棄ができなくなる可能性があるため、作業を始める前に相続放棄するかどうかを決めなければなりません。特に故人にマイナスの財産があることが分かっている場合は、親族だけでなく弁護士とよく相談してから作業を始めましょう。法律に沿って手続きを進めなければ、知らない内に違法になるケースもあるので十分に注意してください。
状況に合わせて遺品整理を始める時期を決めよう
本記事では、遺品整理を始める時期の目安と注意点について解説しました。遺品整理を始める時期は、葬儀・法要後や気持ちの落ち着いた時期に始めるのが一般的です。しかし特に決まりはないので、状況に合わせて適切なタイミングを選びましょう。
また、遺品整理を行う時は遺言書を確認した上で、親族とコミュニケーションを図りながら進めることが重要です。法律が関わる複雑な作業なため、必要であれば専門家からアドバイスを受けることも検討してみてください。