遺品整理で捨ててはいけないものと間違って処分しないためのコツ
遺品の仕分けは一見簡単そうに見えますが、故人の遺志や遺品の価値、思い出など様々な内容を考慮して決めなければならいため意外と大変です。特に、一度手放してしまうと二度と戻ってこないので、捨てるものと保管するものを慎重に見極める必要があります。そこで本記事では、遺品整理で捨ててはいけないもののリストと、大切なものを捨てないようにするコツについて詳しく解説します。
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遺品整理で捨ててはいけないもの
遺品整理でトラブルを起こさないためには、捨ててはいけないものを見極めて適切な方法で保管することが重要です。万が一重要なものを処分してしまうと、手続きができなくなったり、余分にお金を支払う必要が出てきたりと様々な問題が発生します。ここでは、遺品整理で処分してはいけないものを8つご紹介します。
遺言書
遺品の中で特に大切に扱わなければならないのが遺言書です。遺言書には、故人の遺志や遺産の分配方法に関する内容が書かれています。法的な効力を持つため、勝手に開けたり捨ててしまったりすると、過料の対象になる場合があるので気をつけてください。
印鑑
小さくて見逃しやすいですが、印鑑も処分してはいけない遺品です。印鑑は個人を特定する証明として使用されているため、契約していたサービスを解約する時などに必要となります。仕事関係の印鑑も会社での手続きに必要になるので大切に保管しておきましょう。
身分証明書
身分証明書を遺品整理の際に捨ててしまうと、本人の身元確認や様々な手続きを行う際に支障をきたすため、大切に保管しなければなりません。以下は、遺品整理で処分してはいけない身分証明書の一例です。
- 運転免許証
- 健康保険証
- マイナンバーカード
- パスポート
鍵
金庫や鍵付きの机の中に入っているものを仕分ける際に必要となるので、鍵を見つけたら用途が分からない場合でも一旦保管しておきましょう。遺品整理中に鍵がかかっているものがあれば、その都度見つけた鍵が合うかどうかを試してください。
デジタル遺品
最近では、会社の重要な書類や契約書、ネットバンクの情報など様々なものをデータとして保存しているケースが多くあります。そのため、遺品整理を行う際は、デジタル遺品も注意して扱わなければなりません。
レンタル品
遺品整理を行う時に間違えて捨ててしまいやすいのがレンタル品です。借りたものを処分してしまうと賠償金を支払わなければならないので気をつけましょう。最近では以下のように様々なものが借りられるので、仕分けを行う際に参考にしてください。
- 家具
- 介護用品
- 衣類
- 家電製品
- 書籍
- Wi-Fiルーター
- ウォーターサーバー
裏面にレンタル先のロゴマークなどが記載されていないかを確認しましょう。
思い出の品
遺品を仕分ける際、故人との思い出が詰まっているものは大切に取っておくことをおすすめします。市場価値はなくても、故人とのつながりを保つために重要なものたちです。思い出の品の中には、以下のようなものが含まれます。
- 写真
- 手紙
- 賞状
- 日記
- 故人からもらった贈り物
- 故人が愛用していたもの
買取ができるもの
遺品整理中に買取ができそうなものを見つけたら、一箇所に集めて保管しておきましょう。遺品が思いがけない収入につながる可能性があります。買取してほしいものが多かったり重かったりする場合は、家に訪問して査定・買取を行ってくれる出張買取サービスを提供している業者に依頼するのがおすすめです。
遺品整理で貴重品を捨てないようにするコツ
遺品整理で貴重品を捨てないようにするにはコツがあります。まず、親族全員で捨ててはいけない遺品に関して話し合いを行います。話し合いを基に処分してはいけないもののリストを作成したら、遺品整理を行う人全員でリストを共有しましょう。残すものは、他の遺品と混ざらないように一箇所に集めて保管してください。
捨ててはいけない遺品リストを把握しておくのが大切
本記事では、遺品整理で捨ててはいけないもののリストと、大切なものを捨てないようにするコツについて紹介しました。大切なものを捨てないようにするには、事前に関係者で話し合いを行い、リストを作成しておくことが重要です。大切な遺品を捨ててしまった場合、様々なトラブルが起こる可能性があるので、遺品の仕分作業は慎重に行いましょう。